ブリュッセルの住民の四分の一が、ベルギー以外の国からきた人間です。
町全体がどんどんコスモポリタンになっていく一方、少数派のフラマン系住民は、自分たちが一掃されそうな不安を強めており、その感情については、日常生活でもよく配慮する必要があります。
1989年、政治的分裂のために二つの実質上の自治区といくつかの「コミュニティ」が生まれました。
ブリュッセルは後者に含まれています。
これによって国内的な機能は、それらの自治体へ移管されましたが、国家機関の多くはそのまま手つかずの状態で残っています。
たとえば、ほとんどの省庁が、国家と地域の両方のレベルで重複して存在しています。
そのため、全部合せて65人も大臣がいることになります。
しかも、それぞれの責任範囲は明確ではありません。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)