政治の世界におけるその古典的な事例は、1990年4月に起きました。
この時、ベルギー国王は議会を通った中絶法案を承認することは、自身の良心に反することだと感じたのでした。
そこで彼がしたことは、その日一日だけ、王位かち退くことだったのです。
ベルギー人の妥協には、保守主義がともなっています。
古いやり方がうまくいっている時に、新しいものにとりくむことには、彼らは熱心ではありません。
これは、女性の役割についても同様であり、ベルギーはこれに関してヨーロッパでは最も伝統的な考え方をもっている国です。
女性の専門管理職は非常に少なく、同族会社で例外的にみられるくらいです。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)