海外勤務の同僚への送別

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「○○君のローマ駐在勤務。

キミの得意の語学が活用できる地でもあり、大いに活躍されんことを期待しています。

ところで、経験者の一人として老婆心ですが、海外勤務での注意事項をお伝えしたいと思います。

実は料理、食べ物のことです。

わが国は四季に恵まれ、食べ物は誠に豊出邑です。

ところがこの恩恵、日本にいる間はそれほど感じません。

それが海外に出ると、今ごろは"枝豆"の季節、一杯やりたいナ等々、食べ物のことが頭から離れなくなるのです。

もちろん、今は、たいていの国に日本料理店が進出しています。

したがって、忘れがたき日本の味を楽しむことは海外でも不可能ではありませんが、そうした料理はときたまのものとして、一日も早く、スパゲティ、ピザパイなどを中心とした、その国の味になれ切る努力をしてください。

実をいえば、その国の料理になじむことこそが、その国で十分に働くための基盤であるのです。

郷に入らば郷にしたがって、大いに活躍してください」

海外勤務も珍しくない昨今、こうしたケースでは壮行会的意味の濃いもの、体験談的な内容が最も効果的です。

宗松潤一郎(インテリアプランナー)