見舞い状は、励ましの内容で「昨日、支局長会議のため上京、本社で大兄の病気入院と聞かされ驚いています。
『オレは身体の丈夫なだけが唯一の取得』というのが口ぐせの大兄、鬼のかくらんなることばがありましたが、大兄の病床にいる姿などどうしても思い浮かびません。
早く、元気になってくれないと会社も困ります。
あなたがいてくれたら...と、会議でもなんべんとなく皆の口から聞かされました。
とはいえ、決してムリに会社に出てきてほしいというのではありません。
この際はゆっくり、日ごろの骨休みと同時に、冷静に社外から大局を見通してほしいという考えも強いのです。
病院に行く時間がとれないのが心残りですが、盲腸炎と聞いて、それなら大丈夫と確信している次第でもあります。
切除してしまえば、なんということなし、病気のうちには入りません。
しばらくは、ゆっくりと養生してください」
親しい会社の同僚への病気の見舞い状です。
形式ばらず、率直なところに、かえって早く元気になり職場に復帰してほしいという真情が込められています。