封書、というと、ちょっと気遅れしたり、おっくうだな、と思う人でも、気軽に利用できるのがハガキです。
ハガキには、封書ほどいろいろな決まりがないのが自由に書ける理由でしょう。
なかには、長い近況報告を、ハガキに「1」、「2」、「3」と番号をつけて利用している人もいます。
文章の終わりに「続く」などと書かれたハガキを受け取ると、次の便りが待ち遠しくなったりもします。
ハガキは自由に書けますが、それだけに注意も必要です。
オープンなものだけに、二人だけの秘密めいた内容を書いて、親を心配させるということもあるのです。
若い男女のグループが山に行ったあと、男友だちが女友だちに出したハガキに「二人であんなことになってしまって......」と書いてきたからさあ大変。
「あんなこと」などと書いては親としては、あらぬ想像をしてしまいます。
問いただしたところ「あんなこと」とは、その二人の男女が落とし穴に落ちてしまったことだったというのです。
ハガキは、だれの目にもふれるものですから、誤解を招く表現はしないことです。