皿は動かさないのが原則(宗松潤一郎)

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西洋料理ではどんな場合でもお客様は自分で皿を動かさないのが原則です。

皿はそれぞれの用途によって置かれる位置が決まっていますから、いったんそこに置かれたらご自分ではできる限り動かさないようにしましょう。

もっともメインディッシュのような料理であれば、目の前に置かれますからそのようなことをなさる人はいません。

しかし、サラダのように手元から少し離れたところに置かれると、取りづらいというので勝手に手前中央に移動する方がいらっしゃいます。

これはマナーに反していることを心得てください。

皿を動かせば中央のスペースがふさがります。

するとサービスマンガ次の料理を置きづらくなります。

もし勝手に移動させて中央をふさげば、サービスマンはその皿を元の位置に戻し、その空いたスペースに次の料理の皿を置くという、つまり二度手間になるのです。

確かにサービスマンはお客様に十分満足いただけるようにサービスをするのが仕事です。

とはいえお客様もサービスマンの仕事の妨げにならないように、この種の原則はできるだけ守っていただきたいと思います。

それもまたマナーの内であることを、ご理解ください。

宗松潤一郎(インテリアプランナー)