インテリジェンスとしての企画

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戦争という経営学を命がけで学んできた、これらの人たちは、本当の戦争が終わったあと、その体験を活かして、さらにもう一回、ビジネスの場で激しい戦争を展開し、おおむね勝利を収めてきたのである。

実際の戦争では、企画を手抜きしたり、省略したりすれば、自分の命が危い。

だから、インテリジェンスとしての企画が、どうしても必要になってくる。

このように考えているときには、インテリジェンスとインフォメーションの区別が明確に理解できるが、たとえば、ことしの秋は茶色が流行しそうだというような話を、同業者仲間から何回か耳にすると、つい影響されて茶色を中心にした商品仕入をして、大失敗をすることがある。

流行するらしい、といった話は、単なる予測に過ぎないから、インフォメーションとしても、きわめて根拠薄弱なのに、それをインテリジェンスのように理解してしまうところに大きな落とし穴がある。

宗松潤一郎(インテリアプランナー)