花芽分化の時期は、同じ種類ではほぼ一定しており、大きく分けると春に咲く花は前年の六~8月ごろにでき、サルスベリ、モクセイのように夏から秋にかけて咲く花は、その年に伸びた新梢にできるので、春すぎから直前までいろいろある。
今まで各地で調査されたものを掲げると次表のようになる。
花芽分化がどのように始まり、どういう経過を経て発達するかということは、専門的な研究分野であるから詳しいことを知る必要はないが、花芽が分化するということは今まで同じ状態であった生長点が盛り上がって大きくなり、形が葉芽のそれと違ってきたときをいい、この時期を「分化初期」という。
そして一つ一つの花のがく片ができるときを分化期とするが、この期間は種類によって長短がある。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)