花は温度が低いほうが長持ちしますし、一方向からだけ日が当たる場所では、光に感応して花茎が曲がります。
そのため、開花期は戸外の日当たりのよい場所に置きます。
多湿は嫌いますが、乾燥しすぎもよくありません。
乾かしすぎると花首が曲がったり、蕾はしおれた状態で咲かずに終わってしまいます。
水やりは、土の表面が乾きかけたら充分に与えますが、花に水をかけると早く散ってしまうので注意します。
なるべく早く花がらを花首から折り取り、葉が枯れるまで月3~4回千倍の液肥を水やり代わりに施して、球根を太らせます。
葉も養分を製造する工場ですから、よい状態でできるだけ長くもつようにします。
6月に入り葉が黄変したら、ていねいに掘り上げ、日陰で乾燥保存します。
なお、太平洋側の地域では花後から掘り上げまでの期間が短く、ウイルス病も発生しやすいため、球根の肥大が思わしくなく、もっても2年くらいが限度です。
この地域では、球根は毎年買い換えたほうが賢明でしょう。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)