門松は一夜飾りをしない

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門松とは、松と竹を組み合わせた門口の飾りもので、古来、年神さまが寄る依代という意味を持つものです。

正式には、門口の両側(向かって左に雄松、右に雌松)に立てて飾りますが、一般的には、斜めに切った竹を三本組み合わせて、まわりを松で囲んだものや、松の小枝に輪飾りをあしらったものなどが利用されることが多いようです。

門松は、12月30日までに立てるのがしきたりとされています。

31日に立てるのは「一夜飾り」といって、昔から戒められています。

年神さまを迎える準備は、年内の早めの時期(昔は12月8日か13日に立てるのが習慣)にして、いつ年神さまが訪れてもいいようにしておく心がけがたいせつとされていたのです。

年神さまがお立ち寄りになる依代を、31日のぎりぎりに「一夜飾り」するなどは、はなはだ不謹慎というわけです。

宗松潤一郎(インテリアプランナー)