花嫁らしい清潔感と美しさにあふれていて、とても感心させられました。
白無垢の花嫁衣装は、清浄の象徴である文金高島田に打掛の花嫁姿は女の夢です。
昔は、「夫婦の杯」には陰陽二つの式があり、陰の式では花嫁は清浄の象徴である白無垢の打掛を着ました。
三日後には陽の式を行ない、色なおしといって花嫁は、はなやかな色ものの衣装に改め、髪にもあざやかなかんざしを飾りました。
そして、里帰りには、家風に染まるようにと黒の留袖を着ます。
これは待小袖といって婿側で用意したもので、婚家の紋がついています。
でも、生涯にたった一度の、それも数時間のために高価な衣装を新調するのはもったいないので、貸衣装の利用がますますさかんになっています。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)