ベビー毛布、離乳期の食事イス、ケープ、体重計(かごがついていて、赤ちゃんを寝かせて測れるようになっている)、育児書、育児日記、アルバムなども、出産祝いに贈られることが多いものといえます。
なお、出産の内祝いは、いただいたお祝いのお返しではありませんので、本来は赤ちゃんの誕生を知らせたところ、すべてに贈るものです。
時期としては、お宮参りの日かその前後がふさわしく、贈るものも赤飯、千歳飴、紅白の餅、かつお節などが適当とされています。
この他、数が多い場合は、紅白の角砂糖、石けんなど祝儀用の贈答品をデパートから直接発送してもらうように手配するのも便利です。
この内祝いは、出産祝いをいただいた人へのお返しも兼ねます。
紅白の水引をかけて、「内祝」と書き、その下に赤ちゃんの名前をしたためて、先方に届けるようにします。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
身内や同性の友人、知人の訪問も、昼間のうちにすませて、あまり長居をしないように心がけます。
赤ちゃんがどんなに可愛いくても、生まれたばかりの赤ちゃんを抱きあげたり、頬ずりするようなこともつつしまなければいけません。
出産祝いの贈り物は、妻の実家からは祝い着をひとそろい贈るのが、昔からのしきたりとされています。
赤ちゃんにこの祝い着を着せて、お宮参りをすることになっています。
実家からのお祝いは、祝い着の他には、ベビー・ベット、乳母車、ベビー用整理ダンスなども多く、どれも新生児には欠かせない調法なものばかりです。
親戚や友人などは、出産祝いに何を選べばいいか迷うことが多いものですが、希望を聞いて贈るのもよく、あるいは、現在着られるものより(新生児用の衣類はいろいろな人から贈られてだぶることが多いので)、先へ行って着られる衣類、はき物なども、無駄がなくて喜ばれるようです。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
赤ちゃんが生まれたら、近親者や、ごく親しい友人、知人などに電話か手紙で報告します。
報告を受けた人は、すぐにも出産祝いの手配をするわけですが、実際に出産のお祝いに出かけるのは、出産直後を避けて、お七夜が過ぎてからにするのが常識です。
産後一週間ぐらいは、産婦にとって休養が何よりたいせつです。
この時期の訪問は肉親だけに限られます。
また、肉親以外の男性は、出産祝いの訪問を避けるのが常識とされています。
産後の疲労とやつれがとれない女性にとって、身内以外の男性との面会は、あまりありがたいものとはいえません。
産後間もない女性へのいたわりと思いやりをこめて、お祝いの品は送るか、あるいは一、二か月後先方がおちついた頃をみはからって訪問するのがエチケットといえます。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
管理とは、「他人を通じて自己の目標を達成することをいう」 - 米国・経営者協会の元会長ローレンス・アブリーのことばである。
目標とは、「固定の時期に各個人に期待する一定の成果を述べたものである」が、管理者は自己に与えられた目標を、部下の支持と協力によって達成するものである。
〈パレートの原理〉
"ニッパチの原理"ともいわれるが、ものごとは、20%は重要だが、あとの80%は、さほど重要とは思われない社会現象をいう。
仕事の面では、次のように分類できる。
(1)少数重要項目
仕事全体の20%だが、大変重要な意味をもつ分野の仕事である。
(2)多数軽微項目
仕事全体の80%を占めるものだが、あまり重要でない分野の仕事をいう。
管理者は仕事をよく分析して、「少数重要項目」を発見し、優先順位を決めて重点的に力を集中せよ。
「多数軽微項目」は、どんどん部下にまかせて成果を上げるべきだ。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
平均寿命の短かった昔は、四十歳くらいから長寿のお祝いをしたといいますが、現在では、還暦から始めるのが一般的です。
十干十二支がひとめぐりして、自分の干支にもどるところからつけられた還暦の祝いには、ゼロ歳にもどるという意味で赤ん坊の着る"ちゃんちゃんこ"を贈って祝ったものです。
つまり、還暦は若返りの行事なのです。
そのため、贈り物は年齢よりも若いものを選ぶようにしたいもの。
還暦以降の長寿の祝いでも、同じことがいえます。
長寿祝いの贈り物には、これといった決まりはありません。
健康器具や趣味の道具などを贈るのが、もっとも喜ばれるでしょう。
自分で創作活動をしている人ならば、作品を集めて自費出版してあげるのも気がきいています。
お祝いのお返しには、赤飯や一般的な祝儀品がよいでしょう。
親しい人には、手作りの手芸品や自作の短冊などもよいものです。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
日本では、正月ごとにひとつずつ歳をとるかぞえ年が定着していたため、特に誕生日を祝う習慣はありませんでした。
しかし、一年目の初誕生だけは、昔から、餅をついて赤ちゃんの健やかな成長を祝ったものです。
餅は「力もち」とのごろ合わせで、丈夫に育つようにとの願いがこめられています。
現在でも、地方では、親族を招き、餅をついて祝い膳を囲むところがあります。
しかし、一般的には、家族でローソクを一本立てたバースデーケーキを囲み、ごちそうを作ってお祝いすることが多いものです。
「えらびどり」という中国から伝わった風習の残っている地方もあります。
赤ちゃんのまわりに筆、そろばん、はさみなどを並べ、どれを取るかによって、将来どのような職業につくかを占うものです。
内輪でお祝いするのですから、ゲームのひとつとして「えらびどり」をしてみるのも楽しいものでしょう。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
生まれた子供が初めて迎える節句を初節句といいます。
男児は5月5日の端午の節句、女児は3月3日の桃の節句を祝うのが一般的ですが、地方によっては七夕、亥子を祝うこともあります。
かつては、第一子を盛大に祝い、下の子供たちの祝いはあまり派手にしない習慣がありました。
男児の初節句には、鯉のぼりや武者人形、女児には内裏雛を母方の祖父母が贈る習慣はいまでも残っています。
親類や仲人は、女児に雛飾りの道具や他の人形を贈ります。
しかし、これらはいずれも値段のはるものですし、重複すると意味のないものです。
また、贈られる方の住宅の事情もあり、大きい鯉のぼりや雛飾りは、もてあましてしまうこともあるでしょう。
お祝いは、先方の希望を確かめ、場合によっては、ふつうのおもちゃや人形などを選ぶ柔軟性をもちたいものです。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
葬儀の次の日に翌日祭を行ない、死亡した日から十日目ごとに、十日祭、二十日祭、三十日祭、五十日祭の5回の供養をします。
神式の法要は霊祭といい、十日目ごとの斎日に行なうのがしきたりです。
斎日には神職をよび、墓前または祭壇に故人の好物などを供え神官に祝詞(のりと)奏上してもらい玉串奉奠(たなぐしほうてん)などの神事をするのが正式ですが、二十日祭、四十日祭は省略してもかまいません。
神式では五十日祭で忌明けとなる仏式の忌明けにあたる日が、神式の五十日祭です。
この日に忌服が終わりますので、親戚や知人、友人などを招いて丁重なお祭りをし、酒肴でもてなします。
五十日祭の翌日には清祓の儀を行ない、神棚の白紙を取り払い、平常の状態にもどります。
百日祭は、五十日祭と同様に丁重なお祭をしてあとは一年、三年、五年、十年、二十年、三十年、四十年、五十年、百年祭と斎日は続きます。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
遺骨は四十九日の忌明けまでに、埋葬か、納骨をしてしまうのが習わしですから、位牌を安置する仏壇はそれまでに用意しておくのが、仏さまへの礼儀でしょう。
仏壇は東向きか、南向きに置くのが正しい置き方とされています。
朝夕に拝礼する仏壇ですから、部屋の大きさにふさわしく、調度品を調和する品にしたいものです。
仏壇には仏像が必要です。
茶湯器、仏飯器、高月、香炉、花立て、ロウソク立て、線香立て、灯籠、香合、木魚、鐘などの仏具もなければなりません。
数珠もいります。
四十九日目が忌明けと決められていますが、三十五日に切りあげて行なってもよい習わしがあります。
忌明けを待たずに法要をすませる家が多くなっています。
不幸は早く忘れたいという思いからでしょうか。
仏式で法要をする日を忌日といいますが、神式ではこれにあたる日を斎日とよんでいます。
斎日は仏式のように七日目ごとではありません。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
キリスト教は1年ごとに追悼式をする
仏式や神式のような特別な忌明けの決まりはありません。
が・・・・、
プロテスタントでは、死亡して1ヵ月後の昇天記念日に、牧師や親戚、知人などを招いて、記念式を自宅で行ないます。
それ以降は定められた行事はありませんが、亡くなってから数年間は1年ごとの命日か、昇天記念日には教会で追悼の記念会をします。
カトリックでは、死亡した日から数えて3日、7日、30日目に、教会堂に、親戚や知人、友人が参列して、追悼ミサを行ないます。
あとは決まった行事はなく、毎年、亡くなった日に追悼会をします。
毎年11月2日を死者の日として教会で追悼ミサがとり行なわれますので、親戚や知人、友人は、故人の家や墓で祈りを捧げます。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)
地方によってさまざまですが、香典返しは、もらった香典の半分以下か、3分の1の金額の品物にするのが一般的です。
妻や子どもの忌明けではそれより少し多い目にするところもあります。
目上目下を問わず3分の1を基準にしてもかまいません。
香典返しには、表書きを「志」か「忌明」として、黒白の水引をかけます。
水引きは印刷したもので充分です。
社会的な地位の高い人、特に世話になった人には品物持参で挨拶に行くほうが丁寧ですが、デパートなどから直送しても失礼にはなりません。
香典返しの品物には白布地、風呂敷、シーツ、タオル、お茶、漆器、陶器、砂糖、菓子、石鹸など生活必需品がよく使われます。
キリスト教では忌明けとか、香典返しなどはありませんが、日本人信者の間では形にとらわれず、香典返し的なものをする人もいます。
宗松潤一郎(インテリアプランナー)